奈良のデザイン事務所|しろくまデザイン

カバーを外すと見えてきた

ちょっとしょうもない話なのですが、
最近、新しい本を買ったら最初はカバーを外して読んでいます。

「カバー無しの方がデザイン的にシンプルで好き」という理由ではなく、
読み返すことがなさそうな本はメルカリで売るために、カバーや帯をきれいな状態で置いておくためです。

カバーについて調べた

今日ふと、カバーをきれいな状態で置いておくために外す自分がおかしくて、
改めて「カバーって何?」と思い、インターネットで色々調べてみました。

物を覆ったり、包んだりするもの。
保護する役目の他に、店頭での商品訴求の為にパッケージデザインの役割もある。

ふむふむ。確かにそうですよね。
本屋さんで全ての本のカバーが無かったら、シンプルすぎて目に留まらず、ブラブラ立ち読みする楽しさも半減しそうです。

と、その時!

殺虫剤スプレーの外装フィルムをはがせる「脱皮缶」なるものが衝撃的なインパクトで目に飛び込んできました。

こっ、これは、、知らなかった。
ここは、まちかどじゃないけど、まちかどグッドデザイン賞のコーナーで紹介しなければ!!

脱皮缶とは

脱皮缶とは、「殺虫剤の外装に描かれているG(虫)ですら嫌!」という意見から生まれた、外装をはがせる缶の事です。

画像引用:大日本除虫菊株式会社「脱皮缶 総選挙 キャンペーン」より[https://www.kincho.co.jp/]

売るときはユーザーへの訴求が必要なので派手にアピールしてしまいがちな外装。
しかしそれを家に持って帰ったユーザーにとっては、主張が強すぎて隠したくなる人もいると思います。

外装を剥がすことで、G の絵も無くなりますし、インテリアにこだわりのある人にとってはすっきりとしたデザインになるのは嬉しいでしょう。
飲食店などでも缶が置いてあるだけでお客さんに G の存在を暗示してしまう事もなくなります。

カバーの目的

商品を購入した後、家の中ではカバーやパッケージの「訴求」という目的は不要になります。

気になるユーザーは収納を工夫したり、カバーにカバーを付けて使うことになります。

コストの問題や耐久性の問題などクリアしなければならない課題はあると思いますが、家にしばらく置いておく商品や、買ったときのパッケージに入れておくと収納しやすい商品はこの脱皮缶のように、
ユーザーが家に置いておく事にも配慮されたデザインだとグッドだなと。思いました。


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