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ロゴ作成依頼を検討しているあなたへ。依頼から完了までの実例をご紹介します
ロゴマーク、それは会社や店舗などの事業にとって「象徴・しるし・旗」とも言える大事なもの。
名刺・パンフレット・ホームページ・看板・メニュー・SNSなどの顔になり、
事業のありとあらゆる場面で使用されます。
ブランドやお店のロゴは、繰り返し目にすることで私たちの記憶の中で信頼性の象徴になってゆきます。
そのロゴがついているものを買ってしまったり、お店に入ってしまったり。
さて、そんなロゴマークは一体どうやって・どういう流れで作成されているのでしょうか。
以前、宮崎県の農家「ベジポート」さんのロゴマークをデザインさせていただきました。
その時のデザイン依頼から制作完了までの流れを「ロゴデザインのできるまで」として紹介してみようと思います。
- 1. ロゴ制作の依頼をいただく
- 2. クライアントの事や好みを考える
- 3. デザインテイストの意思統一する
- 4. デザインを提案する
- 5. デザインを修正し再提案
- 6. デザイン決定!
- 7. まとめ
ロゴ制作の依頼をいただく
ベジポートのオーナーさんからロゴデザインのご依頼を頂き、
まず最初に打ち合わせをさせていただきました。
「こんなデザインのロゴが希望。というイメージはありますか?」と聞いてみたところ…
「特にこれといったイメージが無いので一旦お任せ」との事でした。
うーん。困りました。。どこから手を付けよう。お任せとは言え好みはあるはず。。
クライアントの事や好みを考える
打ち合わせの際に、事業や趣味の事なども色々ヒアリングさせていただいたのですが、
・野菜の港(vegetable+port)が屋号の由来。
・大阪でレストランを経営していたが農業とサーフィンをする為に宮崎に移住した。
・農園で育てているのはトマト。
・いくつかのハウスがあるけれど大規模ではない。
・これから他の野菜も育ててゆきたい。
・ご趣味はサーフィン。
などなど。
その時オーナーさんは、カタカナの文字が描いてあるTシャツを着ていました。
「そのTシャツいいですね」と聞いてみたところ、カタカナの文字の感じが好きとの事!
好みの感じや方向性が少し見えてきました!

より自然な生き方を追求しているんだな…
繊細というよりは、面白くて明るい方だな…
野菜と屋号をカタカナで合わせてみたらどうだろう…
デザインテイストの意思統一する
実際にデザインに着手する前に、デザインテイストの方向性を決める事にしました。
ピンタレストやロゴデザインの書籍などから、10点ほどテイストの違うロゴデザインを集めて、
どのデザインが好きかを聞いてみました。

結果、カタカナから作った文字のロゴと、ナチュラルな色合いの風景を描いたようなロゴも好みとの事でした。
良かった!まずはカタカナの感じは間違いなさそうです!
原風景を思わせる、温かみのある優しい感じも良さそうです。
デザインを提案する
好みのデザインテイストが分かってきたので、いよいよデザイン開始です!

ヒアリングさせていただいた内容や参考デザインを元に、まず手描きのラフスケッチで野菜や港の要素を取り入れた色々な案を考えます。ここではとにかく思いついたアイデアを紙に描きだしてゆきます。
その中から良さそうな案に絞ってグラフィックソフトで形を整え、デザイン案を3案制作し提案しました。
【左】ベジポートという名前の通り、「色々な野菜が集まっている港」のイメージ。
トマトと他の野菜や植物と共にイカリの絵を入れて港のイメージを出しました。
【中央】農園の港に大きな船が入って来るイメージをデザインしました。
【右】ベジポートのメインの作物トマトをロゴにし、港の象徴としてイカリマークを付けました。
見ていただいたところ、「右の感じが好み・イカリがいいね!」というコメントを頂きました。
でも、「女性やお年寄りにも気に入っていただけるような、もう少し柔らかくてゆるい感じにしたい」とご要望がありました。
なるほど、そうですね。
右の案は活発で元気なイメージですが、ゆるい感じを出すにはもう少し工夫が必要そうです。
デザインを修正し再提案
ご要望を踏まえて、右の案をベースにして修正案を考え改めて3つのデザインをご提案しました。
手描きのような優しい雰囲気になるように、丸を正円ではなく、柔らかい円に。
塗りもベタ塗りではなく、スタンプや水彩のようなカスレのある雰囲気に。
文字のフォントも手描き感のある物を選び、一番右の提案は既存フォントを使わずにデザインしました。
デザイン決定!
そして、この中から一番右を気に入っていただき、デザイン決定となりました!
ベジポートという名前の通り、人や実りが集まる港のような存在になる事を願っています。
まとめ
今日ご紹介したのは、ロゴ制作ご依頼から完成までの一例です。
ご依頼ごとに、
・事業主の想いや好きな感じ、世界観を表現する
・ターゲットユーザーに向けたデザインに寄せてゆく
など、それぞれの制作ストーリーがあります。
いずれにしましても、ロゴマークは事業のありとあらゆる場面で使用され、
長い目で見れば事業のすべてに関わる膨大な価値を生み出します。
ロゴを作ったことにより、SNSでの発信がしやすくなったり、
オリジナルのノベルティやユニフォームが作れたり。
会社や事業の象徴になってくれて自信をもてるようになった。という声を伺います。
はじめは意識していなくても、見れば見るほど好きになったり、親近感がわいたりするのが人間の心理。
※ザイオンス効果と言われています。
あなたのロゴが、かっこいいね。かわいいね。信頼できそう。など、
未来のお客様の心をつかむロゴになりますように。
ロゴ依頼時のご注意 / 著作権について
※ロゴデザインを依頼される際は、制作費だけでなく完成したロゴの著作権の帰属や使用条件について発注前に確認することをお勧めいたします。(ロゴ使用に別途使用料を要求する業者もあります。)
当事務所では基本的に完成したロゴの著作権はお客様に譲渡しております。別途使用料を求めることもありません。