景観との調和。ならまちに灯る看板
夜の奈良を楽しむ
奈良の夜を楽しめるイベントとしては、毎年お盆の時期に開催されている燈花会(とうかえ)が有名ですが、
2018年8月17日~26日まで、
奈良市の春日大社や東大寺の近くの「ならまち」でならまち游歩というイベントが開催されています。
このイベントは今年で2回目なのですが、私も今回初めて行ってみました。
「ならまち」とは奈良市の中心部で興福寺五重塔の南側にある、歴史的な町並みの残る地域。
狭い街路に江戸時代以降の町屋が数多く建ち並んでいます。
そこで暮らす人と共に、飲食店やお土産屋も点在していて散策するのにとても楽しい町です。
ならまち遊歩期間中は、昔ながらの町並みを提灯のあかりが照らし、そこを周遊・散歩することで、いつもとは違った夜のならまちを楽しむことができます。
ならまちにひっそりと灯る看板
お酒も飲んでほろ酔いになった私は
いい感じだなー。
やっぱり景観に統一感があると美しいなー。
など思いながらぶらぶらと游歩していると、ならまちに灯る看板がふと目に入ってきました。
こ、これは・・・誰がデザインしたのか知らないけれど、言われてみれば確かにグッドデザイン。
そんな日常の中にある優れたデザインを紹介する「まちかどグッドデザイン賞」のコーナーではないでしょうか!
【左上】寧楽菓子司 中西与三郎
【左下】粟 ならまち店
【真中】をかし東城
【右上】ならまち茶寮 醉月
【右下】ならまちシアター青丹座
景観との調和がとれたデザイン
看板そのモノを単体で見ればデザインされている看板は世の中にたくさんあると思います。
また、大阪の道頓堀のような全ての看板がきらびやかで主張しているような景観もありますが、インパクトはあれど美しくはありません。
今回ならまちで見つけた看板は主張こそしないものの、洗練されていて静かな町の中にあって全く違和感がありません。
「景観との調和がとれている」とも言えます。
人通りもすっかり少なくなった夕暮れの後、人知れず夜道に灯るならまちの看板には、思わず足をとめて鑑賞してしまうような、
そんな魅力がありました。