見方を変えると見えてくる? | デザイン事務所 しろくまデザイン | 奈良

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見方を変えると見えてくる?

デザインの原石

今日は、潜在ニーズに気づいたり視点を少し変えることで、
価値を再発見したり、市場を独占する事がある
という事を語ってみたいと思います。

見た目や売り方が変われば、世間も変わる

少し前までは、100円均一の商品と言えば、うすーい色のピンクやブルーのプラスチック製。
事務用品や作業服といえば、灰色か紺か緑。というのがあたり前でした。

近年では、セリアがとても100円には見えない見た目やクオリティの商品を出していたり、ワークマンが普段着やアウトドアでも着れるオシャレでトレンド感のある作業服を出していたり。
これまでの固定観念に気づいて商品開発に取り組んだこれらの会社。
2023年現在、セリアは100均業界2位、ワークマンは作業着店 店舗数1位です。

見た目の良さという視点が無かった分野に、見た目を良くするという視点を持ち込むことで、潜在的ニーズを掘り当て、たくさんの顧客を獲得しました。

時には逆張りの発想が世界を変える かもしれない。

私たちデザイナーもデザイン会社だけで力を発揮できるという訳ではありません。
実はデザイナー不在の業界はたくさんあります。

公益財団法人日本デザイン振興会が公開している「デザイン白書2024」によると
デザイナーの就業する産業は

A.農業,林業 0.02%
B.漁業 0%
C.鉱業,採石業,砂利採取業 0%
D.建設業 2.53%
E.製造業 12.10%
F.電気・ガス・熱供給・水道業 0%
G.情報通信業 25.24%
H.運輸業,郵便業 0.04%
I.卸売業,小売業 8.85%
J.金融業,保険業 0.10%
K.不動産業,物品賃貸業 0.64%
L.学術研究,専門・技術サービス業 46.30%
M.宿泊業,飲食サービス業 0.52%
N.生活関連サービス業,娯楽業 1.03%
O.教育,学習支援業 0.33%
P.医療,福祉 0.12%
Q.サービス業(他に分類されないもの) 1.98%
R.公務(他に分類されるものを除く) 0%
S.分類不能の産業 0.17%
【出所:国勢調査(2020年)】

というデータが掲載されています。

例えば、農業,林業のデザインの仕事を外から請け負っているデザイナーはいても、
農業林業に就業して、中からデザインを行うデザイナーは0.02%しかいない。とも言えます。

私が初めに就職したのはデザイン会社ではなく、製造業でした。
社内のデザイナーは二人だけで、製品デザインからパンフレット・チラシ・撮影まで手探りで何でもやらないといけなかったのでスキルが身につき、中小企業のデザインに関する悩みにも気づく事ができました。

デザイナーが少ない業界はまだまだこんなにもあると見れば興味深いですよね。

100円という値段は変えないけど、色や形は変えれる。
作業服だって、アウトドアや普段着でもオシャレに着れる。
デザイン会社ではなくても、(潜在的に)デザイナーが必要な業界がたくさんある。

みなさんも、他の人が価値を発見していなかったり、誰も手を付けていないものごとを見つけたら、それは宝の原石かもしれません。



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