検索連動型広告にご注意を。AIによって地域サービスの探し方も変わるかも
先日、庭木の枝を切り落とした際に窓に直撃してガラスを割ってしまいました。
季節は冬にさしかかっていたので、
「しまった!今夜、窓ガラス無しで寝るのは寒い!」
と動揺した私は、すぐにスマートフォンでガラス屋さんを検索しました。
「ガラス修理+地名」でGoogle検索すると、広告が一番上に出てました。
ページのタイトルは、
なんと分かりやすいタイトルなのでしょう。
これは広告のプロが作ったであろうタイトル。
しかし一瞬、広告にはイヤな予感がしたため、いったんスルーして地元のガラス屋さんを探しました。
近所の会社・サービスが見つからない
ところが…
広告や謎のまとめサイトに埋もれて、近所のガラス屋さんの情報がなかなか出てきません。
時は既にお昼過ぎ、、
焦っていた私は、ついに広告をクリックし、ホームページを開き電話をしました。
慣れた様子のオペレーターに、住所と割れた窓のタイプを伝えると
「最寄りの作業員から、すぐに折り返しお電話します。」
と告げられ、待つこと数分。作業員の方から電話があり、
2時間後に来れること。その場で交換できること。を聞き安心しきっていました。
作業員のお兄さんが到着し、現場を確認し告げられたガラス交換費用はなんと4万円!
(想定していた金額の2倍以上の値段でした)
イヤな予感はこれだったか…と思いつつも、
もう時間も無く、他にあても無く、泣く泣く「カード使えますか?」とお願いしました。
広告費や中間マージンの負担
ガラスを交換してくれているときに「金額の内訳ってどうなっているの?」と聞くと、
・実はインターネットに広告を出しているのは広告会社で、自分は提携のガラス屋である事。
・ガラス代+工賃+出張費に加え、広告会社へ払うマージン(手数料)が含まれている事。
・もし今度割れたら、自分に直で電話をしてくれたら半額くらいでできる事。
を教えてくれました。
確かに検索広告を1ページ目に出すにはそれなりの費用が必要。
キーワードにもよりますが、広告主はユーザーが広告を1クリックしただけで数千円の広告費を支払っている場合もあります。
それが価格に転嫁されている事は分かりましたが、広告費や中間マージンはお客さんにとっては無駄な費用です。
「地元の業者さんが見つかっていればな…」と、
あの時、広告を押してしまった悔しさを噛みしめ、暖かく眠りにつきました。
AIによって地域サービスの探し方も変わるかも
後になって冷静に探すと、商工会のホームページやGoogleマップで地元の事業者さんを見つけることができたのですが、事件が起こった際には冷静に探すことができませんでした。
試しに、リリースされたばかりのAI「ChatGPTが組み込まれた検索エンジンBing」で、地元に本社や支店のあるガラス屋さんを聞いてみたところ、広告やまとめサイトを省いて教えてくれました。
ガラス・水道・トイレ・鍵など緊急を要する際のサービスには、法外に高額な費用を請求する悪徳な業者も多いです。
「検索すると広告ばかりだし、AIに聞こう。」ってなりそうですよね。
皆さんは急な困りごとがあった時、どうやって地域のサービスを探していますか?
※AIはインターネットからも学習しているので、質問の回答で自社の事を紹介してもらう為には、ホームページ等を活用してインターネット上に正しく情報を掲載しておくことは重要と思われます。